【2025種牡馬考察】サンデーTC 海外持込馬の考察②Baaeed(バーイード)・Frankel(フランケル)

種牡馬考察

はじめに

一口馬主の皆様にとって、毎年の募集馬ラインナップは新たな夢と期待を抱かせてくれる特別なものです。特に、世界的に評価の高い種牡馬の産駒に日本で出資できる機会は、大きな魅力と言えるでしょう。本稿では、「日本であまりメジャーではないが、世界的に注目されている海外種牡馬とその産駒の紹介」というテーマの第二弾。2025年度サンデーサラブレッドクラブ募集馬の関西募集馬から、2頭の海外トップサイアー、Baaeed(バーイード)とFrankel(フランケル)の産駒をピックアップし、その魅力と日本競馬への可能性を深く掘り下げてまいります。

Baaeedは初年度産駒がデビューを控える新進気鋭の期待馬、そしてFrankelは既に日本を含む世界中でその卓越した遺伝力を証明している現代競馬の至宝です。これらの血統が日本のターフにどのような衝撃を与えるのか、ご期待ください。

第1弾記事:Ten Sovereigns(テンソヴリンズ)・Wootton Bassett(ウートンバセット)についてはこちら↓

Baaeed(バーイード)

現役時代の成績と評価

Baaeedは、父に2009年の凱旋門賞などG1レース6勝を挙げたSea The Stars、母にKingmambo産駒のAghareedを持つ、英国産のサラブレッドです 。2021年に3歳でデビューすると、瞬く間に頭角を現し、マイルから中距離路線で無類の強さを発揮しました。その戦績はまさに圧巻の一言で、G1レース6勝を含む10連勝という記録を打ち立てています 。  

主な勝ち鞍には、フランスのマイルG1であるムーランドロンシャン賞、英国のマイル王決定戦クイーンエリザベス2世ステークス、シーズン初めのマイルG1ロッキンジステークス、ロイヤルアスコット開催のクイーンアンステークス、そして「マイルの女王決定戦」とも称されるサセックスステークスがあります 。これらのマイルG1を総なめにした後、さらに距離を延長し、10ハロン半(約2100m)のインターナショナルステークス(G1)も制覇。ここでは、既にG1を複数勝利していたMishriffらを相手に6馬身半差をつけるという衝撃的なパフォーマンスを見せました 。  

この圧倒的な強さは、専門家からも高く評価されています。英国競馬統括機構(BHA)による公式レーティングは135ポンド 、そして英国の民間レーティング会社であるTimeform社からは137ポンドという極めて高い数値を与えられました 。これは、「Frankel以来の最強マイラー」という評価を裏付けるものです。キャリア唯一の敗戦は、引退レースとなった2022年のチャンピオンステークス(4着)でしたが、それまでの輝かしい戦績が彼の歴史的評価を揺るがすことはありません。  

Baaeedの競走能力で特筆すべきは、キャリアを通じて見せたパフォーマンスの一貫性と、距離延長への高い適応能力です。マイル戦で絶対的な支配力を示しながらも、初めての2000m超のレースであったインターナショナルステークスで見せた圧勝劇は、彼が単なるスペシャリストではなく、距離の壁をもろともしない高い競走能力と完成度を有していたことを証明しています。マイルでのスピードに加え、中距離でもトップクラスのスタミナと異なるレース展開への対応力を見せたことは、その産駒が日本の多様なレースプログラム、特に皐月賞(2000m)や日本ダービー(2400m)といったクラシックディスタンスや、その他の中距離G1レースで活躍する可能性を強く示唆しており、種牡馬としての価値を一層高めています。 

種牡馬としての海外評価、代表産駒

種牡馬入りしたBaaeedは、その卓越した競走成績と血統背景から、初年度から世界中のトップブリーダーから熱い視線を集め、質の高い繁殖牝馬を多数集めることに成功しました 。シャドウェルスタッドにて繋養され、2023年の初年度種付け料は8万ポンドで供用開始され、2024年も同額で設定されていましたが 、2025年シーズンに向けては6万5000ポンドに調整されることが発表されています 。この種付け料の調整は、産駒がデビューする前の市場の一般的な動向や、より広範な繁殖牝馬へのアクセスを促すための戦略的な価格設定と考えられ、種牡馬としての価値が本質的に低下したことを意味するものではありません。むしろ、シャドウェルがBaaeedの種牡馬としての成功を長期的な視点で見据えていることの表れと言えるでしょう。  

その期待の高さは、2024年後半から始まった初年度産駒(現1歳世代)のセールでの評価にも如実に表れています。英国タタソールズ社のディセンバー・フォールセールでは、産駒の最高落札価格が40万ギニー(当時のレートで約7000万円超)に達し、平均価格24万ギニー、中間価格26万ギニーという素晴らしい成績を収めました 。また、フランスのアルカナ社が行ったディセンバーセールでも、最高26万ユーロ(当時のレートで約4000万円超)で取引される産駒が登場するなど、世界各国のバイヤーから高い注目を集めています 。 日本においてもその注目度は高く、2024年7月のJRAセレクトセール当歳市場では、米国でG3勝ちのあるフォーハンムラ(Fahan Mura)を母に持つ牡馬が、5600万円(税抜)という高額で落札されました 。  

初年度産駒が市場でこれほど高い評価を得ているという事実は、その馬体や血統構成の素晴らしさはもちろんのこと、父Baaeedの競走能力が産駒に受け継がれることへの大きな期待感の表れです。このような市場の熱狂は、種牡馬としての輝かしい未来を予感させます。高い評価を受けた初年度産駒と、戦略的な種付け料設定は、Baaeedが種牡馬として成功するための堅実なステップであり、今後も質の高い産駒が安定して供給される可能性を示唆しています。これは、将来的にBaaeed産駒への出資を考える一口馬主の皆様にとって、非常に魅力的な要素と言えるでしょう。

日本での適性考察

父であるSea The Starsは、現役時代に凱旋門賞、英ダービー、英2000ギニーなどG1レースを6勝し、種牡馬としても英ダービー馬Harzandや英オークス馬Taghroodaなど、数多くのクラシックホースを輩出しているヨーロッパを代表する名種牡馬です 。日本国内においては、Sea The Stars産駒の出走数はまだ限られていますが、既に複数の勝ち馬が出ており、芝の中長距離での高い適性を示しています 。JRA-VANのデータによると、Sea The Stars自身の産駒(海外でのデータ含む)は、距離1400m以上で高い勝率・連対率を記録しており、特に1800m以上のレースでは安定した成績を残しています。また、良馬場から重馬場までこなせる馬場不問の万能性も魅力の一つです (参考データ: )。これらの傾向は、父系から受け継がれるスタミナと底力を示唆しています。  

一方、Baaeedの母父であるKingmamboは、日本競馬と非常に縁の深い種牡馬です 。自身の産駒として、日本で種牡馬として大成功を収めたキングカメハメハを輩出したことはあまりにも有名です。それだけでなく、ブルードメアサイアー(母の父)としてもその影響力は絶大で、エルコンドルパサー(ジャパンカップ、凱旋門賞2着)、スズカマンボ(天皇賞・春)、そして近年ではドゥラメンテ(皐月賞、日本ダービー)やレイデオロ(日本ダービー、天皇賞・秋)といったG1馬たちの母系にその名を見ることができます(ドゥラメンテ、レイデオロは母母父がKingmambo) 。Kingmamboの血は、産駒にスピードとパワー、そして日本の高速馬場への対応力を伝える傾向があり、これはBaaeed産駒にとって大きなアドバンテージとなるでしょう。特に、Kingmamboの母であり、Baaeedの曽祖母にあたるMiesqueはNureyevの産駒ですが、このNureyevの血は日本の軽い芝への適性が高いことで知られており、Baaeed産駒の日本での成功を後押しする重要な要素と考えられます。  

Sea The Starsが伝える欧州的なスタミナと底力に、Kingmambo系が持つスピードと日本の馬場への適応力が融合することで、Baaeed産駒は日本のクラシック戦線や主要なG1レースで活躍するために必要な資質をバランス良く受け継ぐ可能性を秘めています。欧州の重厚な血統背景に、母系を通じて日本の高速馬場への適性が加わることで、まさに「鬼に金棒」とも言える配合が期待できるのです。

今年の募集馬

外)トランクイルスターの24

  • 募集番号: 91
  • 性別:
  • 総額: 8,000万円
  • 一口価格: 200万円
  • 予定厩舎: 中内田充正

本馬の母であるトランクイルスター(Tranquil Star (IRE))は、父Galileo、母We Can Say It Nowという血統構成のアイルランド産馬です 。母自身は英国のジョン・ゴスデン厩舎(J. Noseda調教師の記述は誤りである可能性が高いですが、ではJ Nosedaと記載)のもとで競走生活を送りました。  

この血統で特に注目すべきは、本馬の祖母にあたるWe Can Say It Now (AUS) です。父Starcraft、母We Can’t Say Thatという血統のこの牝馬は、ニュージーランドでG1のキャプテンクックステークスとG1のレヴィンクラシックを制覇した、輝かしい実績を持つ二冠牝馬です 。このような活力ある牝系は、産駒の競走能力に大きな影響を与えることが知られています。  

父Baaeed(その父Sea The Stars)と母の父Galileoという配合は、現代競馬において世界的に成功を収めている「ニックス」(相性の良い血統の組み合わせ)の一つとして認識されています。Sea The StarsとGalileoは、共にサドラーズウェルズの血を直接的には持たないため、ある程度のアウトクロス(異系交配)を保ちつつも、それぞれが競馬史に残る大レースで数多くの実績を積み重ねてきた偉大な血統同士の組み合わせであり、その相乗効果には大きな期待が寄せられます。

Baaeedの初年度産駒であるトランクイルスターの24は、父が持つ未知の魅力と計り知れないポテンシャルに加え、母系からも極めて強力なサポートを受けています。母の父Galileoは、歴史上でも屈指の大種牡馬であり、ブルードメアサイアーとしてもその影響力は計り知れません。さらに、祖母We Can Say It NowがG1レースを2勝しているという事実は、この牝系が持つ高い競走能力と活力を明確に示しています 。Baaeed (Sea The Stars系) × Galileo Mare × G1 Winning Granddamという血統構成は、クラシック戦線での活躍を強く意識させる、まさにワールドクラスの配合と言えるでしょう。加えて、日本を代表するトップステーブルの一つである中内田充正厩舎への入厩が予定されている点も、本馬への期待を一層高める要素です。この配合からどのような大物が誕生するのか、今から楽しみでなりません。

Frankel(フランケル)

現役時代の成績と評価

Frankelは、その名を聞けば世界中の競馬ファンが息をのむ、まさに競馬史に燦然と輝く伝説的な競走馬です。父は21世紀を代表する大種牡馬Galileo、母はDanehill産駒の名牝Kindという、まさにエリート中のエリートと呼ぶにふさわしい血統背景を持っています 。彼の競走成績は、14戦14勝、そのうちG1レースが10勝という、完璧という言葉以外に見当たらない驚異的なレコードです 。  

主なG1勝ち鞍を列挙するだけでも、その偉大さが伝わってきます。英国クラシックの初戦である英2000ギニーを皮切りに、セントジェームズパレスステークス、サセックスステークス(2年連続)、クイーンエリザベス2世ステークス、ロッキンジステークス、ロイヤルアスコット開催のクイーンアンステークス、そして初めての10ハロン戦となったインターナショナルステークス、引退レースとなったチャンピオンステークスと、マイルから中距離路線において敵なしの強さを誇りました 。  

そのパフォーマンスは専門家からも最大限の評価を受けており、英国のTimeform社からは同社レーティング史上最高の数値である「147」ポンドという評価を与えられました 。また、国際競馬統括機関連盟(IFHA)が発表するワールド・サラブレッド・ランキングにおいても、当時の最高値である140ポンドという極めて高いレーティングを獲得しています 。ライバルたちを全く寄せ付けない、次元の違うその走りは、後世に永く語り継がれることでしょう。  

Frankelの競走生活を語る上で欠かせないのは、その「絶対性」です。14戦無敗、特にG1レースで見せた数々の圧勝劇は、単に「強い」という言葉では表現しきれない、他馬との絶対的な能力差を示していました。このような馬は、数十年に一度現れるかどうかという極めて稀有な存在です。この揺るぎない「絶対性」は、種牡馬としての産駒にも何らかの形で受け継がれるのではないかという大きな期待を抱かせます。それは、産駒全体の平均能力の高さであったり、大舞台での勝負強さ、あるいは父を彷彿とさせる圧倒的なパフォーマンスかもしれません。Frankel産駒への投資は、この「絶対性」の遺伝という夢を追い求める魅力に溢れています。

種牡馬としての海外評価、代表産駒

競走馬として歴史的な成功を収めたFrankelは、種牡馬としてもその期待を裏切ることなく、世界のトップサイアーとしての地位を瞬く間に確立しました。2021年と2023年には英国及びアイルランドのリーディングサイアーに輝き 、特に2023年には、全世界で最も多くのG1ウィナー(11頭)、グループ競走ウィナー(27頭)、そしてステークス競走ウィナー(42頭)を送り出すという、驚異的な成績を収めています。  

これまでに送り出したG1ホースは34頭を超え(2024年8月時点)、その代表産駒には、英チャンピオンステークスなどG1・4勝を挙げたCracksman、英ダービーとキングジョージ6世&クイーンエリザベスステークスを制したAdayar、凱旋門賞を含むG1・6連勝を飾った女傑Alpinista、クラシックの英2000ギニーを制したChaldean、そしてブリーダーズカップ・フィリー&メアターフなどG1・6勝のInspiralといった、錚々たる名馬たちが名を連ねています。  

その種付け料も世界最高レベルを維持しており、産駒は常にセリ市場で高額で取引され、デビュー前から大きな期待を集めています。Frankelが種牡馬としてこれほど早く、そして大きな成功を収めている背景には、自身の卓越した競走能力を産駒に伝える能力の高さがあります。特筆すべきは、彼が100頭目のグループ/グレーデッド競走の勝ち馬を送り出すまでに要した日数が3144日であったという事実です。これは、同じく歴史的な名種牡馬であるDanehillや父Galileoよりも速いペースであり 、Frankel産駒の質の高さ、勝ち上がり率の速さ、そして早期からの活躍傾向を強く示唆しています。産駒が2歳戦や3歳クラシック戦線で早くから結果を出すことは早期に投資回収の可能性があり、また早い段階から大きな夢を見ることができるという点で、一口馬主の皆様にとっては非常に魅力的な要素と言えるでしょう。

日本での活躍産駒と適性考察

Frankel産駒は、日本競馬においても既に素晴らしい成功を収めており、その高い能力と適応性は証明済みです。その筆頭と言えるのが、2014年生まれの牝馬ソウルスターリングです。同馬は、2歳時に無敗で阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を制し、翌年には牝馬クラシックの優駿牝馬(オークス)(G1)をも制覇するという輝かしい成績を残しました 。  

また、同じく2014年生まれの米国産馬モズアスコットは、2018年の安田記念(G1)を驚異的な末脚で制し、その後ダート路線に転向すると、2020年のフェブラリーステークス(G1)をも勝利。芝とダート双方でのG1制覇という、日本競馬史上でも数少ない偉業を達成しました 。  

さらに、2018年生まれのグレナディアガーズ(Grenadier Guards)は、2歳時に朝日杯フューチュリティステークス(G1)を当時のレースレコードで快勝し、父譲りのスピード能力の高さを証明しました 。  

これらの活躍馬たちの実績は、Frankel産駒が日本の軽い芝への高い適性を持ち、マイルから中長距離(2400m)まで幅広い距離で能力を発揮し、さらにはダート競走までこなせるという驚くべき万能性を持っていることを明確に示しています。特に、ソウルスターリングが牝馬クラシックの頂点であるオークスを制したことは、Frankelの血が日本の牝系に与える影響の大きさと、スタミナも兼ね備えていることを証明しています。 ソウルスターリングのオークス(2400m)制覇、モズアスコットの芝マイルG1とダートG1(1600m)制覇、そしてグレナディアガーズのマイルG1(1600m)レコード勝ちという実績は、Frankel産駒が特定の距離や馬場状態に偏ることなく、多様なカテゴリーで最高レベルのパフォーマンスを発揮できることを物語っています 。これは、父Frankel自身が持っていた絶対的な競走能力が、産駒にも様々な形で発現している証左と言えるでしょう。一口馬主の皆様にとっては、出資した産駒が芝・ダートを問わず、また距離の長短にかかわらず、様々な路線で活躍する可能性を期待できるという点で、非常に魅力的な種牡馬です。  

今年の募集馬

ルジールの24

  • 募集番号: 92
  • 性別: メス
  • 総額: 7,000万円
  • 一口価格: 175万円
  • 予定厩舎: 上村洋行

Frankel産駒の牝馬という点では、前述のソウルスターリングがオークスを制した輝かしい成功例があり、本馬にもクラシック路線での活躍が大いに期待されます。7,000万円という募集価格は、父Frankelの価値と、生産者であるノーザンファームの期待の高さを示していると言えるでしょう。入厩予定の上村洋行厩舎は、近年着実にリーディング上位に進出し、管理馬をG1戦線へ送り込んでいる気鋭のステーブルであり、本馬の能力を最大限に引き出してくれることが期待されます。

Frankelという種牡馬は、配合相手の繁殖牝馬の質に左右されにくく、並の繁殖牝馬からも優れた産駒を出す能力、いわゆる「サイアーパワー」が極めて高いことで知られています。加えて、日本競馬界をリードするノーザンファームがFrankelを配合相手として選んだということは、その繁殖牝馬自体が一定以上の質を持っているか、あるいはFrankelとの配合によって大きな可能性を見込んでいると考えるのが自然です。したがって、母馬に関する情報が限定的であったとしても、父Frankelの絶対的な信頼性と、日本トップの生産牧場であるノーザンファーム生産という事実は、本馬の潜在的な価値を十分に担保していると言えるでしょう。最終的な判断は、実馬の馬体や動き、気性などを総合的に評価することが重要となりますが、血統背景からは大きな夢を描ける一頭であることは間違いありません。

まとめ

今回ご紹介いたしましたBaaeedとFrankelは、それぞれが異なる魅力と実績を持つ、現代競馬における世界のトップサイアーです。彼らの産駒に日本で出会えることは、一口馬主の皆様にとって大きな喜びであり、またとない機会と言えるでしょう。

Baaeed産駒は、父が初年度産駒であることによる未知の可能性と、現役時代の圧倒的な競走能力を色濃く受け継ぐことへの期待感が最大の魅力です。その初年度産駒であるトランクイルスターの24は、父の計り知れないポテンシャルに加えて、母の父Galileo、そしてG1を2勝した祖母を持つという強力な母系のサポートがあり、クラシック戦線での活躍を夢見させてくれるでしょう。

一方、Frankel産駒は、既に日本競馬でもその高い能力と適応性が証明されており、父譲りの絶対的なポテンシャルが最大の魅力です。ご紹介したルジールの24は、父Frankelの絶大な信頼性と、日本最高の生産牧場であるノーザンファーム生産というブランド力が光る一頭です。Frankel産駒の牝馬として、ソウルスターリングに続く活躍が期待されます。

これらの名馬の血を受け継ぐ若駒たちへの出資は、単にレースの勝ち負けを超えた、世界レベルの血統に触れ、その成長を見守るという大きな喜びをもたらしてくれるかもしれません。もちろん、最終的なご判断は、募集馬カタログの詳細情報や、可能であれば実馬見学などを通じて、馬体や気性、歩様、そしてご自身の直感などを総合的に吟味していただくことが最も重要となります。