【種牡馬考察】2023新種牡馬産駒を考える~ナダル~
シルクホースクラブ2023年募集予定馬の中から、新種牡馬ナダル産駒について考えます。
シルク募集馬ではトップ種牡馬のエピファネイア、ロードカナロアと同数の5頭が名を連ねており、
今回のラインナップを見た時に、「ナダルが多い!」というのが印象的でした。
この記事では、新種牡馬ナダルの基本情報と、シルクホースクラブで募集予定の5頭についてまとめます。
2023年新種牡馬考察はこちらから↓
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(シルクホースクラブの2023年募集予定馬はこちらから)
ナダル Nadal
鹿毛 2017年生 体高/171.0cm
Blame × Ascending Angel
2021年種付料 / 400万円
2022年種付料 / 400万円
2023年種付料 / 350万円
アーカンソーダービー-G1過去20年の最速タイムで圧勝
年齢 | 着順 | レース名 | 競馬場 | 距離 | タイム |
---|---|---|---|---|---|
3 | 1st | アーカンソー ダービー-G1 | Oaklawn Park | D9F | 1.48.34 |
レベルS-G2 | Oaklawn Park | D8.5F | 1.44.97 | ||
サンヴィセンテS-G2 | Santa Anita Park | D7F | 1.22.59 | ||
未勝利戦 | Santa Anita Park | D6.5F | 1.15.82 |
来歴
残念ながら米国の3冠レースには出走できませんでしたが、G1勝含む4戦4勝という素晴らしい実績を持っています。もし1冠でも取っていたら、日本に来ることはなかったかもしれませんね。
いわゆる未知の魅力系の種牡馬ですが、三冠レースも有力視されていた存在です。日本で言うとフジキセキやアグネスタキオンみたいなイメージでしょうか。
血統背景
ナダルの血統表を見ると、目を引く配合がちりばめられています。特に、母父Pulpitのゼロ活性が非常に興味深いです。また、母系の4系統のうち3系統がゼロ活性かMAX活性となっている点も見逃せません。これは、ナダルが母父として大きな可能性を秘めていることを示唆しています。
さらに、父Blame。日本ではBlame産駒ではスイートピーS勝ちのランドネなどがいるのですが、ロベルトが五代前に入り非常に薄くなるのです。これは配合において幅広い活性を持つ可能性があることを意味しています。
また、インブリードに関連しても注目すべき点があります。ナダル自身はNorthern Dancerのクロスを持っていますが、母父Pulpitのゼロ活性により、特定のクロスをうまく回避できています。これは、ナダルが配合時に父方のSeeking the Gold由来のミスプロクロス1本だけを気にすれば良い、つまり多くの配合が可能であることを意味しています。
この血統背景を見ていると、母父になったときに大爆発しそうな血統だなあ…という印象も持ちます。
シルク募集予定のナダル産駒
クインアマランサスの22[牡]
一口価格70,000円
父ナダル×母父キングカメハメハ
美浦 中舘英二厩舎
母クインアマランサスはダートで3勝。
プロミストリープの22[牝]
一口価格60,000円
父ナダル×母父ヘニーヒューズ
美浦 上原佑紀厩舎
近親に東海S、アンタレスSを勝ったプロミストウォリア。
Bound×Numberの全姉妹クロスが入ります。
ハウナニの22[牡]
一口価格70,000円
父ナダル×母父ロードカナロア
栗東 清水久詞厩舎
シラユキヒメ一族。ダートで良績のある一族です。
ユキチャンの仔も募集予定ですが、あちらは鹿毛。白毛はこちらの1頭のみです。
白毛の牡馬なので人気になりそうですね。
ジュベルアリの22[牝]
一口価格48,000円
父ナダル×母父ディープインパクト
栗東 斉藤崇史厩舎
5頭のナダル産駒の中で唯一芝の母系で祖母がドバイマジェスティ。
兄アルナシームは朝日杯FS4着の実績馬で芝も狙えそう。
メリーウィドウの22[牝]
一口価格48,000円
父ナダル×母父ゴールドアリュール
栗東 西村真幸厩舎
姉で同じくシルク馬のジュディッタはダートで3勝クラス勝ち。
まとめ
個人的に気になるのはジュベルアリの22です。
レイクヴィラファームさんのTwitterを見ると小柄と言及がありますが、母系の良さと芝ダート両方で戦えそうな点は大きな魅力です。
測尺次第では積極的に狙ってみたい1頭です。