社台スタリオン2024年種付料から今後の出資馬選びを考える

天皇賞アーモンドアイ

社台スタリオン2024年の種付料が発表!

2024年の社台スタリオンステーション繋養種牡馬の種付料と申し込み状況が発表されました。(2023.11.22)

社台スタリオン2024年種付料

11月時点で既にBOOKFULLの馬もいれば社台スタリオンから出されてしまう馬も。種牡馬の世界も甘くないですね…
この後年末にかけて引退する馬も出てくると思うので、そうした新種牡馬の動向も気になるところです。

2023.12.26 イクイノックスを追記しました!

種付料大幅アップの2頭

スワーヴリチャード

なんと言っても話題になったのは1300万円大幅アップのスワーヴリチャードでしょう。

初年度産駒だった2023年はここまで114出走で21勝。2023年産駒デビューの新種牡馬ではぶっちぎりの成績です。というか、全体で見ても2歳リーディングサイアーではエピファネイアに次いで2位となっています。 初年度産駒のクラシック成績を見ずにこの値上がりはかなり強気な感じがしますが、この勝率を見せられると致し方なし…一気に高嶺の花になってしまいました。

現2歳の募集ではシルクの追加募集でエッジーズタイルの21(アーバンシック)が大人気だったりしましたが、正直私はスワーヴリチャード産駒がこんなに走ると思ってなかったので見る目無かったですね…(追加募集のアーバンシックは応募して外してます笑)

来年の産駒はまだ値上げ前の世代ですが、そもそも人気集中は必至でしょうし便乗して価格が上がる事も考えられるのでう〜ん…という感じですね。

スワーヴリチャードの母ピラミマの仔はシルク縁の血統でもあり、
2015 ルナステラ(ディープインパクト)
2017 ルナシオン(ディープインパクト)
2018 ルナベイル(ハーツクライ)
2019 ルナソル(ロードカナロア)※ミックスセールで売却
2020 バロッサヴァレー(ハーツクライ)※現役
と、これまで5頭募集されています。2023募集ではルナステラの22(初仔)が募集されていましたね。こちらの産駒は間違いなく来年から価格上昇&人気上昇でしょう。

私みたいな実績無し民にとっては今年が最後の狙い時だったかもしれません…😭

キタサンブラック

こちらも1000万円アップで去年の倍額2000万円の大台に。まあ…当然ですね。

言わずもがな、イクイノックスがG1を無双してます。強すぎます。2023年クラシックではソールオリエンスが皐月賞を勝っていますし、勢いは止まりません。

年度種付け
頭数
種付け料(条件)
2024年2000万円(受胎確認後)
2023年242頭1000万円(受胎確認後)
2022年177頭500万円(受胎確認後)
2021年102頭300万円(受胎確認後)
2020年92頭400万円(受胎確認後)
2019年110頭400万円(受胎確認後)
2018年130頭500万円(受胎確認後)

種付頭数の推移を見てもイクイノックスがデビュー後の種付から如実に種付料も頭数も大きく増え始め、2023年は242頭に種付しています。イクイノックスに見られるLyphardのクロス持ちの産駒を狙って生産しているような印象も受けるので、成功パターンが見えてきた…という感じでしょうか。

初年度の頃は「キタサンブラックは突然変異的に出てきた馬だから産駒が走るわけない!」みたいな論調も見られたんですが、蓋を開けてみれば世界ナンバーワンの馬を輩出してます。明らかに2021年までが買い時でした…そういう先物買いの目利きが出来るようになりたいものです。

イクイノックスの去就にも注目が集まっていますが、来年以降の募集でも人気の中心間違いなしです。きっと価格も高いんですけどね。

即時BOOKFULLの人気種牡馬

そして目を引くのがBOOKFULLのコントレイルエフフォーリア。現役時も大人気だった両馬はどちらもまだ産駒が出走する前です。

コントレイル

初年度と2年目は1200万円据え置きでしたが、今年は300万円UPの1500万円になりました。

年度種付け
頭数
種付け料(条件)
2024年1500万円(受胎確認後)
2023年211頭1200万円(受胎確認後)
2022年193頭1200万円(受胎確認後)

2023年の種付頭数200頭超えはキタサンブラックとコントレイルだけなので、産駒デビュー前から既に一流種牡馬ですね。来年2024年募集でついに初年度産駒が募集になるので、間違いなく人気の中心になってくるでしょう。

また、この馬の母父Unbridled’s Songは前述のスワーヴリチャードと同じ!スワーヴリチャード成功のカギがこの母父Unbridled’s Songなら、コントレイルもまた初年度から大成功間違いなしかもしれません。

産駒がセールに出れば億越えを連発している通り、馬主や馬産地からの評価も高いようなので1頭くらいは出資してみたいですよね✨
買うなら産駒が走り出す前に出資したいなと思ってます。(初年度は初年度で人気しそうですが笑)

エフフォーリア

2023年2月に引退しそのまま種牡馬入りで初年度300万円満口でした。2024年は100万円アップの400万円即満口と、こちらも馬産地からは評価されていそう。エピファネイアが1500万円なのもあり、お得感も際立ちます。

「早熟傾向が〜」と言われていますが、正直3歳でクラシック勝ってそのまま天皇賞・秋と有馬記念勝てば十分すぎます笑 特に早めにデビューした方が回収率的にも圧倒的に有利な一口馬主的に考えれば、かなり狙い目なんじゃないかな〜と思っています。夏に早期デビューして2歳重賞勝てれば、余程の高額馬じゃない限り出資金はほぼほぼペイできちゃいますからね。

こちらはもうそろそろ初めての産駒たちが生まれてくるので、子供が生まれてからの評価も注目したいところです。

社台から出ていく種牡馬たち

光もあれば影もある…ということで、社台スタリオンから出されてしまう馬たちも。

ブリーダーズスタリオンステーション
サトノダイヤモンド(100万円↓)
リアルスティール(種付料維持→)

優駿スタリオンステーション
ミッキーアイル(100万円↓)

3頭ともディープインパクト産駒で、コントレイルとダノンキングリーが入ったことで血の入れ替え…という意図が伺える放出です。

種付料維持のリアルスティールに関しては、まだノーザンからも期待されているのかな?と思います。ディープ後継で母父ストームキャットなので、単純にノーザン牝馬との相性が良くないというのは考えられそうです。むしろ日高の繁殖に付けやすくなることで大物が出てきてもおかしくないです。

また、ミッキーアイルは牝馬→芝短距離、牡馬→ダートと面白いくらいに適性がハッキリ分かれています。牝馬はメイケイエールやナムラクレアといった活躍馬が出ていますが、牡馬はまだパッとしません。こちらに関しても、日高の繁殖に付けてダートの大物が出てくるんじゃないかと期待してます。私自身、サンデーレーシングでミッキーアイル牡馬に出資しているので、まだまだ頑張って欲しいです!

サトノダイヤモンドは産駒の仕上がりが遅いところが一番ネックでしょうか。やはり仕上がり早い馬の方が評価される昨今だとちょっと厳しい…

その他気になった種牡馬

サートゥルナーリア

2024年に産駒がデビュー予定のサートゥルナーリア。今年は少し下がるんだろうなと思っていたら現状維持😲
種付頭数もコンスタントに200頭前後と引き続き評価が高いようです。

年度種付け
頭数
種付け料(条件)
2024年800万円(受胎条件)
2023年201頭800万円(受胎条件)
2022年195頭700万円(受胎条件)
2021年205頭600万円(受胎条件)

シルク募集時にも書きましたが、エピファネイア同様サンデークロスを持たない付けやすさと早熟傾向は魅力的。やはり早いうちから動ける産駒が評価される現代なので、サートゥルナーリア産駒に関してもスワーヴリチャード同様、2歳の早いうちから走るようなら一気に種付料が上がることは十分に考えられそうです。狙い目は来年までかも…?

上記事でも挙げたシルクの2頭を見てみると、モルジアナの22は8月1日の一番早い組でノーザンファーム空港へ移動して順調に進んでいる様子。このくらい早めに動いていてくれると出資者的には安心しますよね笑

イストワールファムの22に関しては10月2日にようやくノーザンファーム空港へ移動。モルジアナの22と比べると進みにだいぶ差がありますね。仕上がり遅そうな感じはしない血統だと思っていたのでちょっと意外です。サトノダイヤモンド産駒の姉アフィリオンは10月に新馬戦を勝っていますが、この馬はどうなるでしょうか?

イクイノックス(追記)

ジャパンカップ輪乗り時のイクイノックス

イクイノックスの種付け料が2000万円に決定!ディープインパクトの初年度1200万円を超えた すでにブックフルの大人気

ジャパンカップで優秀の美を飾ったイクイノックスが引退・社台スタリオンステーションで種牡馬入りが発表されました!

種付料は初年度から2000万円!!!

ディープインパクトの初年度を超える驚きの価格(しかも既にBOOKFULL!)となりました。2024年種付料でいきなりキタサンブラックと同額の最高額です…!
引退式ではアーモンドアイとの種付けにも言及されていましたが、シルクで募集されたら一体いくらになるんでしょうか…?

netkeibaさんの配合シミュレーションでイクイノックス×アーモンドアイを試してみた物ですが、イクイノックス自身がサンデークロスを持たない良さが存分に現れた配合になります。これを見ると初年度2000万円も頷けますね。
サンデーサイレンスが4代目に来ることでサンデー系の父母を持つ牝馬と掛け合わせれば4×3を作り放題という使い勝手の良さ。まさに新時代の血統という感じです。

個人的には、これほど近代競馬の結晶のようなイクイノックス×アーモンドアイの配合の中に「ディープインパクト」の名前がないのが血統の奥深いところだな…と感じます。

クラブで募集されるのはまだ先になりますが、初年度から人気になることは間違い無いです。ノーザンファームがどんな牝馬を配合するのかに注目しながら産駒の誕生を待ちたいですね!

まとめ

社台スタリオンステーションの2024年種付料を見ながら、気になる種牡馬をまとめてみました。気が早いですが2024年募集が楽しみです。

コントレイル産駒はいつか出資したいと思っているので産駒成績が出る前に先物買いしておきたいなとは思っています。(成功必至のコントレイルを先物と言うかは謎ですが…笑)

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