【種牡馬考察まとめ】一口馬主のための種牡馬ガイド|目的別・データ順に整理

一口馬主として出資馬を選ぶとき、最後に効いてくるのが「この父の産駒はどう走るのか」という判断です。このページでは、当ブログで個別に取り上げてきた種牡馬の記事を一覧にまとめました。
各記事には、JRAでの産駒成績データ・勝ち上がり率・活躍馬・種付け料の推移・各クラブの募集状況を載せており、データは定期的に更新しています。募集シーズンでもオフシーズンでも使える内容です。
目的別・こんな出資者にはこの種牡馬
まず「自分がどんな出資をしたいか」から入るのが近道です。
| こんな人には | おすすめの種牡馬 | 理由 |
|---|---|---|
| とにかくまず1勝してほしい | ナダル/キズナ | 勝ち上がり率54.9%と50.3%。未勝利で終わるリスクが最も低い2頭。シスキンも53.1%と同水準ですが、母数がまだ64頭と小さい点は割り引いて |
| クラシックを夢見たい | コントレイル/キタサンブラック/サートゥルナーリア | ダービー・皐月賞・オークス級の勝ち馬を実際に出している |
| ダートで堅実に稼ぎたい | ドレフォン/ナダル | 勝ち星の8割前後がダート。番組が豊富で使いやすい |
| 2歳夏から楽しみたい | サリオス/エフフォーリア/アドマイヤマーズ | 仕上がりが早く、デビュー戦から動ける産駒が多い |
| 3歳秋以降の成長に賭けたい | レイデオロ | 初年度87位から2026年6位へ。完全な晩成型で、種付料は逆に200万円まで下落 |
| 長距離のロマンを買いたい | ゴールドシップ | 平均勝ち距離が芝2,141mと突出。募集価格も1,300万円台から |
| 予算を抑えて数を持ちたい | オルフェーヴル/ゴールドシップ/モーリス | 種付け料350〜600万円。募集価格が1,000万円台から狙える |
| 長く走る馬に出資したい | モーリス/オルフェーヴル | 重賞戦線の常連が軒並み20戦以上を走る |
| 芝がダメでもダートで、と保険をかけたい | リオンディーズ/キズナ | 芝とダートの出走がほぼ半々。路線変更が利く |
| 評価が価格に反映される前に乗りたい | ブリックスアンドモルタル / ルヴァンスレーヴ / リアルスティール | いずれもEIが年々改善中。とくにブリックスアンドモルタルは種付料が600万円→200万円に下がる一方でEIは4年連続上昇 |
| データのない新種牡馬に賭けたい | シュネルマイスター / グレナディアガーズ / インディチャンプ | 前2頭は初年度産駒が現1歳。インディチャンプは初年度産駒からチューリップ賞(GII)勝ち馬が出たばかり |
| 世界のダートを狙える血を持ちたい | リアルスティール / マインドユアビスケッツ | フォーエバーヤング(BCクラシック)とデルマソトガケ(BCクラシック2着)の父。海外ダートGIに届いた産駒を出しています |
2026年 種牡馬リーディング順の一覧
順位は2026年の中央競馬(入着賞金ベース/2026年8月時点)。種付け料は2026年度、勝ち上がり率とEIは累計の数字です。
| 順位 | 種牡馬 | 2026年度 種付料 | 勝ち上がり率 (累計) | EI (累計) | 主戦場・特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| 1位 | キズナ | 2,000万円 | 50.3% | 1.83 | 芝・ダート両方/距離万能 |
| 2位 | キタサンブラック | 2,500万円 | 43.0% | 2.20 | 芝中距離/少数精鋭で高効率 |
| 3位 | ロードカナロア | 1,200万円 | 43.6% | 1.96 | 芝の短距離〜マイル |
| 4位 | エピファネイア | 1,500万円 | 42.0% | 1.37 | 芝中距離/ダートは苦手 |
| 5位 | ドレフォン | 800万円 | 43.0% | 1.24 | ダート79%/芝でGI2勝 |
| 6位 | レイデオロ | 200万円 | 30.7% | 0.84 | 芝中〜長距離/晩成型・牡馬に偏る |
| 7位 | サートゥルナーリア | 1,000万円 | 34.4% | 1.18 | 芝マイル〜中距離/層が厚い |
| 8位 | モーリス | 600万円 | 41.3% | 1.06 | 芝中心/タフで長く走る |
| 9位 | ゴールドシップ | 500万円 | 30.9% | 1.36 | 芝2,141m/長距離特化 |
| 11位 | リアルスティール | 1,000万円 | 39.9% | 0.97 | 芝ダート両方/フォーエバーヤングでBCクラシック制覇 |
| 12位 | シルバーステート | 350万円 | 32.2% | 0.78 | 芝中距離/晩成型・古馬で重賞 |
| 13位 | ルヴァンスレーヴ | 400万円 | 42.0% | 0.68 | ダート92%/2歳から動く |
| 14位 | ブリックスアンドモルタル | 200万円 | 31.0% | 0.71 | 芝中距離/EIが4年連続改善中・2025年末にレックススタッドへ移動 |
| 15位 | リオンディーズ | 500万円 | 31.5% | 0.99 | 芝ダート半々/万能 |
| 16位 | コントレイル | 1,800万円 | 35.1% | 1.10 | 芝中長距離/3歳で本格化 |
| 18位 | ナダル | 800万円 | 54.9% | 1.21 | ダート96%/勝ち上がり最強 |
| 21位 | オルフェーヴル | 350万円 | 32.2% | 0.99 | 芝・ダート両方/キャリア終盤 |
| 23位 | アドマイヤマーズ | 500万円 | 37.9% | 1.27 | 芝マイル/牝馬に良績 |
| 31位 | マインドユアビスケッツ | 200万円 | 33.8% | 0.69 | ダート主体/2026年6月に死亡 |
| 37位 | シスキン | 400万円 | 53.1% | 0.68 | 芝マイル/勝ち上がり率はナダルに次ぐ水準・重賞は未勝利 |
| 39位 | スワーヴリチャード | 1,200万円 | 31.6% | 1.12 | 芝中距離/GI馬2頭・現在は下降局面 |
| 61位 | インディチャンプ | 120万円 | 31.7% | 0.41 | 芝マイル/初年度産駒のみ・重賞1勝 |
| 83位 | アメリカンファラオ | 400万円 | 50.0% | 1.33 | 日本ではダート84% |
| 92位 | ダノンキングリー | 100万円 | 23.4% | 0.42 | 重賞未勝利/苦戦中 |
表の読み方
- 勝ち上がり率…出走した産駒のうち何%が勝ち星を挙げたか。一口馬主にとって最も実感に近い指標で、これが高いほど「未勝利のまま終わる」リスクが低くなります。
- EI(アーニングインデックス)…出走1回あたりの賞金効率。1.00が全体平均で、高いほど稼ぐ産駒が多いことを示します。勝ち上がり率が低いのにEIが高い種牡馬は「走る馬と走らない馬の差が大きい」タイプです(ゴールドシップが典型)。
- 種付け料…そのままクラブの募集価格に反映されます。高いほど良血の繁殖牝馬が集まりますが、出資者にとっては回収のハードルも上がります。
産駒がまだデビューしていない種牡馬
成績データはまだありませんが、いま募集されている1歳馬の父です。評価が定まる前に出資できるという意味では、むしろ狙い目でもあります。
| 種牡馬 | 2026年度種付料 | 初年度産駒 | ポイント |
|---|---|---|---|
| イクイノックス | 2,500万円 | 2025年産(現1歳) | 2027年デビュー。初年度産駒が25頭も各クラブに登場。父キタサンブラックと並ぶ最高額 |
| ウエストオーバー | 250万円(2025年度) | 2025年産(現1歳) | 欧州Frankel系。9頭中8頭が母父サンデー系という配合方針が鮮明 |
| シュネルマイスター | 350万円 | 2025年産(現1歳) | 2024年供用開始。日本にほとんどいないキングマン後継。3年連続350万円・164頭で評価は安定。3クラブに9頭 |
| グレナディアガーズ | 150万円 | 2025年産(現1歳) | 社台SS初のフランケル後継。朝日杯FSを2歳コースレコードで制覇。募集価格が抑えめで入りやすい |
新種牡馬(初年度産駒がデビュー中)
2026年に初年度産駒がデビューした種牡馬です。ここでの成績が、来年以降の種付け料と募集価格を左右します。
| 新種牡馬 リーディング | 種牡馬 | 2026年度種付料 | 現状 |
|---|---|---|---|
| 1位 | エフフォーリア | 400万円 | デビュー2か月で8頭が勝ち上がり。35戦すべて芝 |
| 2位 | サリオス | 200万円 | イモージェンが函館2歳S2着。産駒初の重賞連対 |
| 5位 | フライトライン | 日本供用なし | 日本での出走は4頭のみ。輸入・持込が中心 |
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種牡馬から出資馬を選ぶときの3ステップ
①まず自分の出資スタンスを決める
「まず1勝」なのか「クラシック」なのか。これが決まらないと種牡馬は選べません。上の目的別表が出発点になります。
②種牡馬の記事で適性と価格帯を確認する
芝かダートか、距離はどこか、募集価格はいくらか。各記事の「各クラブの募集状況」に、その年に実際に募集されている馬を価格つきで載せています。
③母系を見る
同じ父でも、母父によって出方が変わります。たとえばドレフォン産駒は母系にサンデー系を持つと芝で走る傾向が実績に出ています。各記事の「産駒の傾向」で、種牡馬ごとの相性を整理しています。
更新履歴
- 2026年8月16日…公開。種牡馬考察28本を一覧化し、2026年リーディング順の比較表と目的別ガイドを掲載しました。
- 2026年8月22日…スワーヴリチャード・リアルスティール・シュネルマイスター・グレナディアガーズ・ルヴァンスレーヴ・シルバーステート・マインドユアビスケッツ・ブリックスアンドモルタル・インディチャンプの9本を追加し、比較表と目的別ガイドを更新しました。
- 2026年8月22日…シスキン(愛2000ギニー馬・累計勝ち上がり率53.1%)を追加しました。
※データは、産駒成績がJBIS-Search/netkeiba(2026年8月9日現在)、新種牡馬リーディングがWIN!競馬(2026年8月16日現在)、種付け料が社台スタリオンステーション・日本軽種馬協会ほか、募集情報が一口馬主DB(2026年8月15日現在)に基づいています。各種牡馬の詳細は個別記事をご覧ください。
出資馬選びに迷ったら
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