【最新版】ルヴァンスレーヴ産駒の特徴と評価|成績・傾向・活躍馬と一口出資の考え方

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はじめに

ルヴァンスレーヴは、2018年のチャンピオンズカップを3歳で制したダートの名馬です。2歳暮れの全日本2歳優駿から、3歳でジャパンダートダービー・マイルチャンピオンシップ南部杯・チャンピオンズカップとダートのGI/JpnIを4つ勝ちました。

2021年から社台スタリオンステーションで供用され、産駒はすでに5世代がデビュー。2026年のリーディングは13位、EI1.22と数字が明確に上向いており、種付料も2025年の250万円から2026年は400万円へ引き上げられました。本記事では現役時代の来歴を1年ずつ追ったうえで、種牡馬入りの経緯・産駒データ・各クラブの募集馬までをまとめます。

現役時代の戦績と評価

ルヴァンスレーヴの競走成績は通算10戦7勝、獲得賞金は中央1億6,344万円+地方1億2,800万円10戦のうち負けたのは3回だけで、そのうち2回は5歳時の復帰後です。実質的には2〜3歳の8戦で7勝を挙げた馬でした。

デビューまで — G1サラブレッドクラブの1口60万円

2015年1月26日、北海道白老町の社台コーポレーション白老ファームで誕生。父シンボリクリスエス、母マエストラーレ(母父ネオユニヴァース)という配合です。

G1サラブレッドクラブ(G1レーシング)で1口60万円・40口、総額2,400万円で募集され、美浦の萩原清厩舎へ。総額2,400万円という価格帯からGI4勝馬が出たことになります。馬名はフランス語で「風立ちぬ」を意味します。

2歳(2017年)— 3戦3勝、暮れにJpnI初制覇

日付レース距離人気着順鞍上メモ
2017/08/13新潟・2歳新馬ダ1800m1番人気1着M.デムーロ2着に1秒1差の圧勝
2017/10/14東京・プラタナス賞(500万下)ダ1600m1番人気1着M.デムーロ0秒4差
2017/12/13川崎・全日本2歳優駿(JpnI)ダ1600m1番人気1着M.デムーロ2歳でJpnI制覇

デビュー戦は新潟のダート1800m。2着に1秒1差という規格外の勝ち方でした。2戦目のプラタナス賞も0秒4差で快勝し、暮れの全日本2歳優駿へ。

川崎のJpnIも1番人気に応えて完勝。2歳時は3戦3勝、すべて1番人気で勝ち切っています

3歳(2018年)— GI/JpnIを3つ勝ち、最優秀ダートホースへ

日付レース距離人気着順鞍上メモ
2018/04/01中山・伏竜S(OP)ダ1800m1番人気2着内田博幸唯一の3歳時の敗戦
2018/06/17東京・ユニコーンS(GIII)ダ1600m1番人気1着M.デムーロ0秒6差
2018/07/11大井・ジャパンダートダービー(JpnI)ダ2000m1番人気1着M.デムーロ0秒3差
2018/10/08盛岡・マイルCS南部杯(JpnI)ダ1600m2番人気1着M.デムーロ3歳で古馬を撃破
2018/12/02中京・チャンピオンズC(GI)ダ1800m1番人気1着M.デムーロ0秒4差/JRA・GI制覇

始動戦の伏竜Sで2着に敗れたものの、ここから4連勝。ユニコーンSを0秒6差で圧勝し、ジャパンダートダービーで3歳ダート王に。

秋は古馬相手の南部杯を3歳で制覇し、締めくくりのチャンピオンズカップも0秒4差で完勝しました。3歳での同競走制覇は、クロフネ・カネヒキリ・アロンダイトに次ぐ史上4頭目。この年のJRA賞最優秀ダートホースには276票中274票という圧倒的な支持で選出されています。3歳時は5戦4勝

4歳(2019年)— 左前脚の不安で1戦もできず

4歳シーズンは1度も出走できませんでした。2月のフェブラリーステークスを左前脚の軽度の不安で回避し、目標を6月の帝王賞に切り替えたものの、再び左前脚に不安を発症して回避。そのまま年内の出走はありませんでした。

最強のダート馬が、もっとも充実するはずの4歳を丸ごと失ったかたちです。

5歳(2020年)— 2戦して引退

日付レース距離人気着順鞍上メモ
2020/05/05船橋・かしわ記念(JpnI)ダ1600m2番人気5着M.デムーロ1年5か月ぶりの実戦
2020/06/24大井・帝王賞(JpnI)ダ2000m4番人気10着D.レーン現役最後のレース

1年5か月ぶりの復帰戦となったかしわ記念は5着。続く帝王賞は10着に敗れ、これが最後の1戦となりました。5歳時は2戦0勝

引退 — 2020年8月17日

帝王賞のあと追分ファームリリーバレーで調整されていましたが、2020年8月17日にG1サラブレッドクラブが現役引退を発表しました。

クラブの発表は「彼らしい覇気に欠けるような状態で、本馬に対する種牡馬としての期待の高さも考慮し、このタイミングでの決断に至りました」というものでした。故障による引退ではなく、種牡馬としての価値を優先した判断だったことが分かります。

通算成績は10戦7勝[7-1-0-2]2歳・3歳の8戦で7勝、GI/JpnI4勝という濃密なキャリアでした。

年齢別サマリー

年齢(年)戦績主な成績
2歳(2017年)3戦3勝全日本2歳優駿(JpnI)1着
3歳(2018年)5戦4勝チャンピオンズC(GI)/ジャパンダートダービー(JpnI)/南部杯(JpnI)/ユニコーンS(GIII)
4歳(2019年)出走なし左前脚の不安で全休
5歳(2020年)2戦0勝かしわ記念5着/帝王賞10着
通算10戦7勝GI/JpnI 4勝・2018年JRA賞最優秀ダートホース

種牡馬入りの背景

2021年、社台スタリオンステーションで供用開始

引退と同時に、北海道安平町の社台スタリオンステーションでの種牡馬入りが発表されました。初年度の種付料は150万円

この価格に対して集まったのが223頭です。新種牡馬の初年度としては非常に多い数字で、「日本のダート血統に、日本産のGI4勝馬を」という生産界の需要がそのまま出た結果といえます。当時のダート系種牡馬はヘニーヒューズ、シニスターミニスター、ドレフォンなど輸入種牡馬が中心で、内国産のダートGI馬は貴重でした。

種付料の推移が語る評価の上下

2年目に250万円、3年目に300万円まで上げたあと、2025年は250万円へ減額されています。これは初年度産駒(2022年産)のデビュー年である2024年に、リーディング93位・EI0.34と苦戦したことが反映された動きです。

ところが2026年は一気に400万円へ。2025年に25位・2026年に13位までリーディングが上がり、EIも0.34→0.83→1.22と改善したことが評価されました。

種付け料と種付け頭数の推移

年度供用年数種付料種付け頭数登録頭数代表産駒
2021年1年目150万円223頭149頭ソルジャーフィルド
2022年2年目250万円196頭140頭シルバーレシオ
2023年3年目300万円185頭115頭コンテミュール
2024年4年目300万円143頭94頭
2025年5年目250万円136頭
2026年6年目400万円

頭数は223頭から136頭まで減っていますが、これは初年度の期待値が高すぎた反動です。2026年の400万円は、産駒の実績で取り返した価格という位置づけになります。

ルヴァンスレーヴ産駒の最新成績データ

JRAでの年度別成績(2026年8月現在)

年度リーディング順位出走頭数勝馬頭数勝馬率EI入着賞金代表馬
2026年13位135頭45頭33.3%1.228億9,556万円シルバーレシオ
2025年25位157頭55頭35.0%0.838億6,349万円タマモフリージア
2024年93位74頭11頭14.9%0.341億6,532万円ソルジャーフィルド
累計200頭84頭42.0%0.6819億2,438万円シルバーレシオ

注目はEIの推移です。0.34 → 0.83 → 1.22と、世代を重ねるごとにきれいに上がっています。初年度産駒が苦戦したあと、2年目・3年目で明確に立て直したパターンです。累計勝馬率も42.0%と高水準。

芝とダートの内訳 — ほぼ完全なダート専用

項目ダート
出走回数100戦1,187戦
勝利回数3勝133勝
勝率3.0%11.2%
平均勝ち距離1,800.0m1,673.7m

出走の92%がダート、芝の勝率はわずか3.0%。これほど極端にダートに寄った種牡馬は多くありません。芝を走らせる想定はほぼ不要と考えてよい数字です。

ルヴァンスレーヴ産駒の主な活躍馬

馬名生年母父馬主・クラブ戦績獲得賞金主な勝ち鞍
シルバーレシオ2023クロフネサンデーレーシング8戦3勝9,404万円2026年 ユニコーンS(GIII)
ソルジャーフィルド2022アッミラーレ本城和男18戦9勝9,168万円2024年 JBC2歳優駿(JpnIII)
タマモフリージア2023ゴールドアリュールタマモ6戦2勝7,120万円2025年 JBC2歳優駿(JpnIII)
メリークリスマス2022スペシャルウィーク保坂和孝11戦4勝6,628万円2026年 アリエスS(3勝クラス)
チュウワクリスエス2022サウスヴィグラス中西忍14戦4勝6,319万円2026年 アレキサンドライトS(3勝クラス)
セボンサデッセ2022クロフネフィールドレーシング12戦3勝6,297万円2026年 桑園特別(2勝クラス)
ゴッドフェンサー2023ロードカナロア日下幸徳10戦7勝6,100万円兵庫優駿(地方重賞)
トリポリタニア2022ワイルドラッシュサンデーレーシング11戦4勝6,009万円2025年 天橋立S(3勝クラス)

ポイントは父と同じ道筋をたどる産駒が出ていることです。ソルジャーフィルドとタマモフリージアは、いずれも2歳のJBC2歳優駿を勝っています。父も2歳暮れに全日本2歳優駿を勝った馬でした。

そして2026年、シルバーレシオがユニコーンS(GIII)を制覇。父が2018年に0秒6差で勝ったのと同じレースです。サンデーサラブレッドクラブの募集馬である点も、一口馬主としては見逃せません。

データから見えてきた産駒の傾向

  • ダート専用…出走1,288戦のうち1,187戦(92%)がダート。芝は100戦3勝(勝率3.0%)。芝を使う想定はほぼ不要です
  • 勝ち上がり率は高い…累計200頭出走/84頭勝馬で42.0%。ダート系種牡馬としてしっかりした数字で、「まず1勝させる」確度は高いタイプです
  • EIが右肩上がり…2024年0.34 → 2025年0.83 → 2026年1.22。初年度産駒の不振から明確に立て直し、いま評価が上がっている途中です
  • 2歳から動ける…ソルジャーフィルド・タマモフリージアがともにJBC2歳優駿を制覇。ダート馬としては早い時期から結果が出るのが強みです
  • 距離はマイル〜中距離…ダートの平均勝ち距離は1,674m。父自身も1600〜2000mで4つのGI/JpnIを勝っており、方向性は一致しています
  • 重賞はまだ少ない…累計で重賞10戦1勝。層は厚いものの、最上位クラスの数はこれからという段階です
  • 地方でも走る…ゴッドフェンサー(兵庫優駿)など、地方交流でも実績を積んでいます。中央で頭打ちでも走る場所がある点は、出資リスクの面でプラスに働きます

ルヴァンスレーヴ産駒についてよくある質問

Q. 芝は走らないのか

A. ほぼ走りません。芝100戦3勝(勝率3.0%)に対し、ダートは1,187戦133勝(11.2%)。出走数の92%がダートです。芝で使う前提の出資は避けたほうが無難です。

Q. 勝ち上がり率はどのくらい?

A. 累計で42.0%(200頭出走/84頭勝馬)です。一口馬主の目安とされる30〜40%を上回る水準で、勝ち上がりの確度は高い種牡馬といえます。

Q. 初年度産駒が不振だったのはなぜ?

A. 2024年はリーディング93位・EI0.34と苦戦しました。ただし初年度は223頭という多頭数で、質より量になった側面があります。2年目以降は頭数を絞りつつEIが0.83→1.22と改善しており、いまの数字で判断すべき種牡馬です。

Q. 種付料400万円は妥当?

A. 2025年の250万円から1.6倍です。リーディング13位・EI1.22という現在地を考えると割高ではありませんが、2026年度の募集馬(2025年産)は種付料300万円だった2024年の配合である点は押さえておきたいところ。価格が上がる前の世代です。

Q. 一口出資ではどう考えればいい?

A. ダートで手堅く勝ち上がりを狙う枠としての位置づけが合います。芝の大レースを夢見るタイプではありませんが、勝ち上がり率42.0%・2歳から動ける・地方でも走れると、回収の道筋が複数あるのが実用的な強みです。

社台・サンデー・シルクの募集馬(2026年度募集・2025年産)

当ブログでは社台サラブレッドクラブ・サンデーサラブレッドクラブ・シルクホースクラブの3クラブを中心に募集馬を見ています。ルヴァンスレーヴ産駒の3クラブでの募集は社台2頭・サンデー2頭・シルク2頭です(2026年8月時点)。

社台サラブレッドクラブ(2頭)

募集馬母父生年月日生産牧場予定厩舎募集総額一口価格
ルフォールの2025キングカメハメハ3/1生白老ファーム池江泰寿3,200万円80万円
コーンドリーの2025Indian Charlie2/27生社台ファーム浜田多実雄2,400万円60万円

サンデーサラブレッドクラブ(2頭)

募集馬母父生年月日生産牧場予定厩舎募集総額一口価格
スペシャルグルーヴの2025スペシャルウィーク2/28生ノーザンファーム寺島良5,000万円125万円
ローズベリルの2025キングカメハメハ2/12生ノーザンファーム松下武士4,600万円115万円

シルクホースクラブ(2頭)

募集No募集馬母父予定厩舎生産牧場一口価格
35スイの25Candy Ride鈴木慎太郎ノーザンファーム50,000円
78グラマラスライフの25ハーツクライ高橋一哉社台コーポレーション白老ファーム56,000円

そのほかのクラブ(5頭)

クラブ募集馬母父生産牧場一口価格
G1サラブレッドクラブナターレの2025クロフネ追分ファーム100万円
G1サラブレッドクラブサーティーンスクエアドの2025Liaison白老ファーム70万円
キャロットクラブクルークハイトの2025クロフネノーザンファーム12.5万円
キャロットクラブデイトユアドリームの2025トワイニング坂東牧場7万円
キャロットクラブチカレンヌの2025Kingmanチャンピオンズファーム4万円

※募集状況は変動します。最新の情報は各クラブの公式サイトでご確認ください。

なおルヴァンスレーヴ自身がG1サラブレッドクラブの募集馬(1口60万円)だったこともあり、同クラブには今年も2頭が設定されています。

出資判断のヒントとまとめ

  • 数字の現在地…累計勝馬率42.0%・EI0.68。ただし2026年は13位・EI1.22で、年度で見れば明確に上昇局面です
  • ダート一本…出走の92%がダート、芝は勝率3.0%。ダートで買う種牡馬と割り切るのが正解です
  • 2歳から動く…ソルジャーフィルド・タマモフリージアがJBC2歳優駿を制覇。父と同じく早い時期に結果が出ます
  • 距離…ダートの平均勝ち距離1,674m。マイルから2000mが主戦場です
  • 時期の妙…種付料は2025年250万円 → 2026年400万円。2026年度の募集馬は300万円時代(2024年)の配合で、評価が価格に乗り切る前の世代です
  • クラブ馬の実績…シルバーレシオ(サンデーレーシング)が2026年ユニコーンS。3クラブでの成功例が出ています
  • 向いている人…芝の夢より、ダートで確実に勝ち上がって長く走る馬を持ちたい人

父の産駒傾向を横断で比較したい方は種牡馬考察まとめをご覧ください。

2026年度の募集馬については、サンデーサラブレッドクラブ募集馬一覧シルクホースクラブ募集馬一覧もあわせてどうぞ。

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