【最新版】レイデオロ産駒の特徴と評価|成績・傾向・活躍馬と一口出資の考え方

はじめに
2026年の種牡馬リーディングで6位につけているのがレイデオロです。ところが3年前の2023年は87位でした。この3年で何が起きたのか——そして、その間に種付け料は700万円から200万円まで下がっていたという事実を、一口馬主としてどう読むか。
この記事では、レイデオロの現役時代の実績・種付け料の推移・産駒の成績データ・活躍馬・各クラブの募集状況までをまとめています。募集年度に関係なく使えるよう、データは定期的に更新していきます。
1. 現役時代の戦績と評価
レイデオロは2014年生まれ、父キングカメハメハ×母ラドラーダ。ノーザンファーム生産、藤沢和雄厩舎。通算17戦7勝、獲得賞金8億8,155万円を稼ぎました。
| 年 | レース | 着順 |
|---|---|---|
| 2016年 | ホープフルS(GII) | 1着 |
| 2017年 | 東京優駿(日本ダービー・GI) | 1着 |
| 2017年 | 神戸新聞杯(GII) | 1着 |
| 2017年 | ジャパンカップ(GI) | 2着 |
| 2018年 | オールカマー(GII) | 1着 |
| 2018年 | 天皇賞(秋)(GI) | 1着 |
| 2018年 | 有馬記念(GI) | 2着 |
ダービーと天皇賞(秋)というGI2勝に加え、ジャパンカップと有馬記念で2着。芝2000〜2400mの王道路線で、常に上位を争い続けたのがレイデオロという馬でした。
そして一口馬主として見逃せないのが、レイデオロがキャロットクラブの募集馬だったという点です。募集総額6,000万円(400口・一口15万円)で、獲得賞金は8億8,155万円。募集額の約15倍を稼いだ計算になります。
2. 種付け料と種付け頭数の推移
社台スタリオンステーションで2020年から供用開始。ダービー馬・天皇賞馬という肩書きにふさわしいスタートを切りましたが、その後の推移は厳しいものでした。
| 年度 | 種付料 | 種付頭数 | 備考 |
|---|---|---|---|
| 2020年(初年度) | 600万円 | 196頭 | — |
| 2021年 | 600万円 | 170頭 | — |
| 2022年 | 700万円 | 174頭 | — |
| 2023年 | 700万円 | 149頭 | 初年度産駒デビュー年(87位) |
| 2024年 | 500万円 | 39頭 | 頭数が激減 |
| 2025年 | 250万円 | 61頭 | — |
| 2026年 | 200万円 | — | リーディング6位に浮上 |
注目していただきたいのが2024年の39頭です。初年度産駒がデビューした2023年に結果が出ず、生産界が一気に離れました。種付け料も700万円から500万円→250万円→200万円と、3年で3分の1以下になっています。
つまり2024年に配合された世代(2025年産=現1歳)は、産駒の頭数そのものが極端に少ないということです。いま募集されているレイデオロ産駒が少ないのは、この事情によります。
3. レイデオロ産駒の最新成績データ
データは2026年8月時点のもので、随時更新していきます。
JRAでの産駒成績(2026年8月9日現在)
| 項目 | 累計 | 2026年 | 2025年 |
|---|---|---|---|
| 出走頭数 | 316頭 | 167頭 | 191頭 |
| 勝馬頭数 | 97頭 | 48頭 | 49頭 |
| 勝馬率 | 30.7% | 28.7% | 25.7% |
| 出走 / 勝利 | 2,028戦186勝 | 545戦53勝 | 766戦69勝 |
| 芝 | 1,391戦141勝 | 361戦38勝 | 521戦57勝 |
| ダート | 596戦45勝 | 166戦15勝 | 223戦12勝 |
| 重賞 | 78戦10勝 | 27戦6勝 | 39戦4勝 |
| EI(賞金効率) | 0.84 | 1.41 | 1.22 |
| 入着賞金 | 37億7,072万円 | 12億6,715万円 | 15億5,073万円 |
| 平均勝ち距離(芝) | 1,933m | 1,968m | 1,940m |
| 種牡馬ランキング | — | 6位 | 10位 |
87位から6位へ ― 3年間の急上昇
| 年 | 順位 | 出走頭数 | 入着賞金 | EI | 重賞 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2023 | 87位 | 66頭 | 1億7,070万円 | 0.39 | 0勝 |
| 2024 | 26位 | 169頭 | 7億8,213万円 | 0.70 | 0勝 |
| 2025 | 10位 | 191頭 | 15億5,073万円 | 1.22 | 4勝 |
| 2026 | 6位 | 167頭 | 12億6,715万円 | 1.41 | 6勝 |
この4年間の推移が、レイデオロという種牡馬のすべてです。
初年度産駒がデビューした2023年は87位・EI 0.39・重賞0勝。ここで生産界の評価は決まってしまい、種付け頭数は翌年39頭まで落ち込みました。ところが産駒が古馬になってから一気に走り出したのです。2025年に重賞4勝、2026年は8月時点ですでに重賞6勝。EIも0.39→1.41へ。
レイデオロ産駒は完全な晩成型だった、というのが答えでした。2歳・3歳の成績で見切られてしまったわけです。一口馬主として学べる点があるとすれば、「新種牡馬の初年度成績だけで判断するのは危険」ということでしょう。
4. レイデオロ産駒の主な活躍馬
| 馬名 | 性 | 母父 | 戦績 | 賞金 | 主な勝鞍 | 馬主 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| アドマイヤテラ | 牡 | ハーツクライ | 14戦6勝 | 3億3,825万円 | 2026年 阪神大賞典(GII) | 個人馬主 |
| トロヴァトーレ | 牡 | エンパイアメーカー | 17戦8勝 | 2億3,727万円 | 2026年 エプソムC(GIII) | サンデーレーシング |
| サンライズアース | 牡 | マンハッタンカフェ | 10戦3勝 | 2億2,004万円 | 2025年 阪神大賞典(GII) | 個人馬主 |
| ムルソー | 牡 | エンパイアメーカー | 12戦7勝 | 1億5,821万円 | 2026年 アンタレスS(GIII・ダート) | 個人馬主 |
| マイユニバース | 牡 | ネオユニヴァース | 15戦5勝 | 1億4,032万円 | 2026年 日経賞(GII) | 個人馬主 |
| エキサイトバイオ | 牡 | ゼンノロブロイ | 9戦2勝 | 1億856万円 | 2025年 ラジオNIKKEI賞(GIII) | 個人馬主 |
| カラマティアノス | 牡 | ハーツクライ | 13戦3勝 | 1億645万円 | 2026年 中山金杯(GIII) | サンデーレーシング |
| ミナデオロ | 牡 | Unusual Heat | 16戦3勝 | 6,821万円 | 2024年 白百合S(L) | サンデーレーシング |
賞金上位8頭のうち3頭がサンデーレーシング(トロヴァトーレ・カラマティアノス・ミナデオロ)。サンデーサラブレッドクラブの会員にとっては、実際に手元で結果を見ている種牡馬かもしれません。
もうひとつ目立つのが勝ち鞍の舞台です。阪神大賞典を2頭が制し(アドマイヤテラ・サンライズアース)、日経賞、エプソムC、中山金杯——芝の中距離から長距離に集中しています。平均勝ち距離1,968mという数字とも一致します。
そして上位8頭がすべて牡馬。牝馬の活躍馬が上位に見当たらないのは、この種牡馬のはっきりした特徴です。
5. データから見えてきた産駒の傾向
- 完全な晩成型…2023年(2〜3歳世代のみ)はEI 0.39で87位。古馬になってから一変しました。2歳戦から動くタイプを求める人には向きません。
- 芝の中〜長距離…平均勝ち距離は芝1,968m。阪神大賞典2勝、日経賞と、ステイヤー寄りの重賞で結果を出しています。
- 牡馬に偏る…賞金上位8頭がすべて牡馬。牝馬路線を狙うなら別の種牡馬を検討したほうがよさそうです。
- ダートもこなす…累計596戦45勝。ムルソーがアンタレスS(GIII)を勝っており、芝で頭打ちならダートという道もあります。
- 重賞10勝、GIはまだ…GII・GIIIでは勝ち切れますが、GIタイトルには届いていません。ここが次の課題です。
- 母父はハーツクライ・エンパイアメーカーが目立つ…上位8頭のうち、ハーツクライ2頭、エンパイアメーカー2頭。スタミナ寄りの母系との相性がうかがえます。
レイデオロ産駒の評価は?成績は上がっているのか
ダービー馬レイデオロの産駒は、いま数字がはっきりと動いています。
Q. 成績の推移は
A. 明確な右肩上がりです。リーディングは87位 → 10位(2025年)→ 6位(2026年)。EIも累計0.84に対して2025年1.22、2026年1.41と、平均を大きく上回る水準まで来ました。
Q. 勝ち上がり率はどうか
A. 累計の勝馬率は30.7%。ここは上位種牡馬と比べると高くありません。EIの高さと勝馬率の低さが同居しているということは、走る馬とそうでない馬の差が大きいタイプだということです。
Q. 一口出資ではどう考えるべきか
A. 評価が上がりきる前の「いま」が狙い目という見方ができます。リーディング6位まで来た以上、募集価格は今後上がっていく可能性が高い。一方で勝ち上がり率は高くないので、配合と馬体で当たりを引けるかが勝負になります。
6. 社台・サンデー・シルクの募集馬(2026年度募集・2025年産)
当ブログでは社台サラブレッドクラブ・サンデーサラブレッドクラブ・シルクホースクラブの3クラブを中心に募集馬を見ています。ここでも、この3クラブを先に取り上げ、そのあとにほかのクラブをまとめました。レイデオロ産駒の3クラブでの募集は社台1頭・サンデー0頭・シルク1頭です(2026年8月時点)。
社台サラブレッドクラブ(1頭)
| 募集馬 | 性 | 母父 | 生年月日 | 生産牧場 | 予定厩舎 | 募集総額 | 一口価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| フィオドラの2025 | 牝 | Lord of England | 3/3生 | 社台ファーム | 吉村圭司 | 2400万円 | 60万円 |
社台の募集馬がどんな配合意図で生まれたのかは、2026年募集馬は何を期待されて生まれたのか?で種付けシーズンから整理しています。
サンデーサラブレッドクラブ(0頭)
2026年度募集(2025年産)にレイデオロ産駒の設定はありません。
シルクホースクラブ(1頭)
| No. | 募集馬 | 性 | 母父 | 予定厩舎 | 生産牧場 | 一口価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 27 | ラストプリマドンナの25 | 牡 | ダイワメジャー | 村田一誠 | 白老F | ¥70,000 |
募集馬の一覧はシルクホースクラブ募集馬一覧に、各馬の見立てはシルクレーシング募集馬ツアーまとめ②No.21〜43にまとめています。
そのほかのクラブ(1頭)
| クラブ | 募集馬 | 性 | 母父 | 生産牧場 | 予定厩舎 | 募集総額 | 一口価格 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 東京TC | ラストグルーヴの2025 | 牝 | ディープインパクト | ノーザンファーム | 手塚貴久 | 4800万円 | 12万円 |
※募集頭数・価格は一口馬主DBおよび各クラブの募集資料をもとに、2026年8月時点で確認できた内容です。最新の募集状況は各クラブの公式サイトでご確認ください。
7. 出資判断のヒントとまとめ
- 向いている出資者…3歳秋以降、古馬になってからの飛躍を待てる人。2歳戦から楽しみたい人には向きません。芝の中長距離、ステイヤー路線に夢を見たい人にも合います。
- いまが買い時かもしれない理由…種付け料は700万円から200万円まで下がりましたが、産駒の成績は逆に上がり続けています。評価が下がりきった時期に配合された世代を、安い募集価格で持てるという状況が生まれています。
- 逆に注意すべき点…2024年の種付け頭数はわずか39頭。2025年産は絶対数が少なく、選べるほどの選択肢がありません。母系の質で妥協することになりがちです。
- 配合の見方…上位馬の母父はハーツクライ、エンパイアメーカー、マンハッタンカフェ、ネオユニヴァースなどスタミナ寄り。距離が持つ母系との組み合わせが機能しています。
- 牝馬は慎重に…賞金上位が牡馬に偏っています。牝馬に出資する場合は、母系の質をより厳しく見たいところです。
総括すると、レイデオロは「初年度の成績で見切られたが、実は晩成型だった」種牡馬です。2026年時点でリーディング6位、重賞6勝。それでいて種付け料は200万円。この歪みが残っているうちは、一口馬主にとって面白い立ち位置にあると言えます。
▶ ほかの種牡馬と比べたい方は 【種牡馬考察まとめ】一口馬主のための種牡馬ガイド をご覧ください。目的別のおすすめと、リーディング順の比較表を載せています。
更新履歴
- 2026年8月16日…公開。
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