【最新版】インディチャンプ産駒の特徴と評価|成績・傾向・活躍馬と一口出資の考え方

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目次

はじめに

インディチャンプは、2019年の安田記念とマイルチャンピオンシップを制したステイゴールド産駒のマイラーです。そしてシルクレーシングの募集馬でした。1口7万円・500口、総額3,500万円という価格から、中央獲得賞金6億1,504万円の馬が出ています。

2022年から優駿スタリオンステーションで供用され、初年度産駒(2023年産)は2025年にデビューしたばかり。その初年度産駒から、すでにタイセイボーグがチューリップ賞(GII)を勝ちました。本記事では現役時代の来歴を1年ずつ追ったうえで、種牡馬入りの経緯・産駒データ・各クラブの募集馬までをまとめます。

現役時代の戦績と評価

インディチャンプの競走成績は通算23戦8勝、中央獲得賞金6億1,504万円。GIは2019年に安田記念とマイルチャンピオンシップの2つを勝っています。

デビューまで — シルクレーシングの1口7万円

2015年2月21日、北海道安平町のノーザンファームで誕生。父ステイゴールド、母ウィルパワー(母父キングカメハメハ)という配合です。

シルクレーシング(シルクホースクラブ)で1口7万円・500口、総額3,500万円で募集され、栗東の音無秀孝厩舎へ。馬名は、母ウィルパワーと同名のインディカー・シリーズ年間王者ウィル・パワーにちなんだものです。

半妹にアウィルアウェイ(父ジャスタウェイ/2021年シルクロードS勝ち・2020年スプリンターズS3着)がいます。こちらもシルクレーシングの募集馬でした。

2歳(2017年)— 暮れの新馬戦を勝ち上がり

日付レース距離人気着順鞍上メモ
2017/12/28阪神・2歳新馬芝1400m1番人気1着松若風馬年内最終週のデビュー

デビューは2歳の暮れ、12月28日。1番人気に応えて勝ち上がりました。2歳時は1戦1勝

3歳(2018年)— 重賞では足りず、条件戦を勝ち上がる1年

日付レース距離人気着順鞍上メモ
2018/01/13京都・3歳500万下芝1600m2番人気1着岩田康誠0秒2差
2018/03/24阪神・毎日杯(GIII)芝1800m3番人気3着岩田康誠初の重賞挑戦
2018/04/14阪神・アーリントンC(GIII)芝1600m2番人気4着岩田康誠
2018/06/16阪神・小豆島特別(1000万下)芝1600m1番人気2着福永祐一0秒0差
2018/07/08中京・有松特別(1000万下)芝1600m1番人気1着福永祐一0秒3差
2018/12/16阪神・元町S(1600万下)芝1600m1番人気1着福永祐一2着に0秒5差

3歳春は重賞に2度挑んで3着・4着。クラシックには縁がありませんでした。しかし夏から福永祐一騎手とのコンビになると安定し、年末の元町ステークスを0秒5差で圧勝してオープン入り。3歳時は6戦3勝です。

この時点では「重賞では足りない条件馬」という評価でしたが、翌年に一変します。

4歳(2019年)— 安田記念とマイルCS、GI2勝の年

日付レース距離人気着順鞍上メモ
2019/02/03東京・東京新聞杯(GIII)芝1600m1番人気1着福永祐一重賞初制覇
2019/04/21京都・マイラーズC(GII)芝1600m2番人気4着福永祐一上がり32秒1
2019/06/02東京・安田記念(GI)芝1600m4番人気1着福永祐一上がり32秒9でGI初制覇
2019/10/06東京・毎日王冠(GII)芝1800m3番人気3着福永祐一
2019/11/17京都・マイルCS(GI)芝1600m3番人気1着池添謙一GI2勝目
2019/12/08シャティン・香港マイル(GI)芝1600m2番人気7着D.レーン初の海外遠征

年明けの東京新聞杯で重賞初制覇。マイラーズCは4着でしたが、上がり32秒1という末脚を使っていました。

迎えた安田記念で4番人気ながら上がり32秒9の脚を繰り出して優勝。アーモンドアイを抑えてのG1制覇となりました。秋はマイルチャンピオンシップも制し、春秋マイルGI制覇を達成しました。鞍上は安田記念が福永祐一騎手、マイルCSが池添謙一騎手です。4歳時は6戦3勝、GI2勝

5歳(2020年)— マイラーズC制覇、GIは3着・2着

日付レース距離人気着順鞍上メモ
2020/03/01中山記念(GII)芝1800m4番人気4着福永祐一
2020/04/26京都・マイラーズC(GII)芝1600m1番人気1着福永祐一2着に0秒3差
2020/06/07東京・安田記念(GI)芝1600m2番人気3着福永祐一1着グランアレグリア
2020/11/22阪神・マイルCS(GI)芝1600m3番人気2着福永祐一0秒1差
2020/12/26阪神・阪神C(GII)芝1400m1番人気3着福永祐一

マイラーズCを0秒3差で快勝。GIは安田記念3着、マイルチャンピオンシップ2着と、いずれも掲示板を確保しました。この年のマイル路線はグランアレグリアが圧倒的で、そこに常に迫っていたのがインディチャンプです。5歳時は5戦1勝

6歳(2021年)— 距離を変えながら、勝ち星なく引退

日付レース距離人気着順鞍上メモ
2021/02/28阪神・阪急杯(GIII)芝1400m3番人気4着福永祐一
2021/03/28中京・高松宮記念(GI)芝1200m3番人気3着福永祐一初の1200mで3着
2021/06/06東京・安田記念(GI)芝1600m2番人気4着福永祐一0秒2差
2021/11/21阪神・マイルCS(GI)芝1600m6番人気4着福永祐一0秒2差
2021/12/12シャティン・香港マイル(GI)芝1600m4番人気5着C.スミヨン現役最後のレース

6歳は初の1200mとなる高松宮記念で3着。安田記念4着、マイルチャンピオンシップ4着と、いずれも0秒2差でした。勝ち星こそなかったものの、6歳でGIを3度走って3着・4着・4着という水準を保っています。

ラストランの香港マイルは、騎乗予定だった福永祐一騎手が前日の香港スプリントで落馬負傷したためクリストフ・スミヨン騎手に乗り替わり。中団やや後方から追い上げましたが5着でした。6歳時は5戦0勝

引退 — 2021年12月22日に競走馬登録抹消

香港マイルのあと、2021年12月22日に競走馬登録が抹消されました。

通算成績は23戦8勝[8-2-5-8]GIには12回出走して2勝・2着1回・3着3回。5年にわたってトップマイル路線で走り続けた、息の長い競走生活でした。

年齢別サマリー

年齢(年)戦績主な成績
2歳(2017年)1戦1勝阪神・2歳新馬 1着
3歳(2018年)6戦3勝元町S(1600万下)などを勝ちオープン入り/重賞は3着・4着
4歳(2019年)6戦3勝安田記念(GI)/マイルCS(GI)/東京新聞杯(GIII)
5歳(2020年)5戦1勝マイラーズC(GII)1着/安田記念3着/マイルCS2着
6歳(2021年)5戦0勝高松宮記念3着/安田記念4着/マイルCS4着
通算23戦8勝GI2勝・GI掲示板6回/中央獲得賞金6億1,504万円

種牡馬入りの背景

2022年、優駿スタリオンステーションで種付料120万円

引退後、北海道新冠町の優駿スタリオンステーションで2022年から供用されています。社台スタリオンステーションではありません。初年度の種付料は120万円でした。

GI2勝馬としては控えめな価格です。理由は父系にあります。ステイゴールドの後継種牡馬としては、すでにオルフェーヴル・ゴールドシップ・ドリームジャーニーが供用中で、そのうちオルフェーヴルとゴールドシップは三冠級の実績を持ちます。マイルGI2勝という実績では、価格面で先行組に及びませんでした。

それでも初年度に120頭を集めています。120万円という価格帯で、GI2勝のステイゴールド系という組み合わせが、地方の生産者を含めた広い層に受け入れられました。

5年連続120万円 — 価格は動いていない

2022年から2026年まで、種付料は5年連続で120万円。頭数も120頭 → 115頭 → 78頭 → 96頭と、大きくは動いていません。初年度産駒がデビューしたのは2025年なので、価格が動くとすれば2027年以降になります。

種付け料と種付け頭数の推移

年度供用年数種付料種付け頭数登録頭数代表産駒
2022年1年目120万円120頭67頭タイセイボーグ
2023年2年目120万円115頭67頭トップチェッカー
2024年3年目120万円78頭48頭
2025年4年目120万円96頭
2026年5年目120万円

2026年度の募集馬(2025年産)は、3年目の配合(2024年種付け)にあたります。登録頭数48頭と少ない世代なので、クラブでの募集も限られます。

インディチャンプ産駒の最新成績データ

JRAでの年度別成績(2026年8月現在)

年度リーディング順位出走頭数勝馬頭数勝馬率EI入着賞金代表馬
2026年61位59頭17頭28.8%0.762億4,404万円タイセイボーグ
2025年105位34頭6頭17.6%0.551億2,381万円タイセイボーグ
累計63頭20頭31.7%0.413億6,786万円タイセイボーグ

まだ初年度産駒(2023年産)しか走っていません。母数が少ないため、この数字で種牡馬としての実力を測るのは早すぎます。

とはいえ、2年目にあたる2026年で勝馬率28.8%・EI0.76と、前年から大きく改善しています。そして初年度産駒から重賞勝ち馬が出ました。

芝とダートの内訳

項目ダート
出走回数177戦77戦
勝利回数19勝5勝
勝率10.7%6.5%
平均勝ち距離1,542.1m1,580.0m

出走の70%が芝で、勝率も芝が10.7%と高い。平均勝ち距離1,542mというのは、父インディチャンプ自身がマイラーだったことと一致します。芝の1400〜1600mが中心と見てよいでしょう。

インディチャンプ産駒の主な活躍馬

馬名生年母父馬主・クラブ戦績獲得賞金主な勝ち鞍
タイセイボーグ2023Azamour田中成奉6戦2勝1億264万円2026年 チューリップ賞(GII)
ブレナヴォン2023Sky Mesa社台レースホース5戦2勝2,529万円2026年 若竹賞(1勝クラス)
アロンソア2023バゴ塚田義広6戦2勝1,800万円2026年 3歳以上1勝クラス
デイトナチャンプ2023ジャングルポケットキャロットファーム4戦2勝1,800万円2026年 3歳以上1勝クラス
モルニケ2023ロックオブジブラルタルGリビエール・レーシング7戦1勝1,810万円2025年 2歳未勝利

初年度産駒からタイセイボーグがチューリップ賞(GII)を制覇。桜花賞トライアルを勝った牝馬が出たことで、この種牡馬の評価は一段上がりました。

ただし2番手以降はまだ1勝クラス〜2勝クラスの馬が並ぶ段階です。層の厚さはこれからという位置づけになります。

データから見えてきた産駒の傾向

  • まだ1世代しか走っていない…累計63頭出走。数字はすべて暫定値として見る必要があります
  • 初年度から重賞勝ち馬…タイセイボーグが2026年チューリップ賞(GII)。新種牡馬としては上々の滑り出しです
  • 芝のマイル前後…出走の70%が芝、勝率10.7%、平均勝ち距離1,542m。父の適性がそのまま出ています
  • 2歳から動ける…2025年に2歳でデビューした産駒から、翌春に重賞勝ち馬が出ました。仕上がりは早いほうです
  • 種付料は5年連続120万円…価格が動いていないぶん、募集価格も抑えめ。数字が出てから上がる前の段階です
  • ステイゴールド系…オルフェーヴル、ゴールドシップに続く後継。マイル寄りのステイゴールド系という点で、既存の後継種牡馬とは役割が違います

インディチャンプ産駒についてよくある質問

Q. まだ判断できる段階?

A. まだ早いというのが正直なところです。出走したのは初年度産駒(2023年産)の63頭のみ。ただしその中からチューリップ賞(GII)勝ち馬が出たという事実は、明確なプラス材料です。

Q. 距離と馬場の適性は?

A. 芝の1400〜1600m。出走の70%が芝で勝率10.7%、平均勝ち距離1,542m。父自身が安田記念・マイルCSを勝ったマイラーで、産駒もその範囲に集まっています。

Q. ステイゴールド系ということは晩成?

A. そうとは限りません。オルフェーヴルやゴールドシップは長距離・晩成のイメージが強いですが、インディチャンプはマイルGI2勝馬で、産駒も2歳から動いています。同じ父系でも役割が違うと考えたほうが実態に合っています。

Q. 一口出資ではどう考えればいい?

A. 種付料120万円が5年連続で据え置かれているぶん、募集価格は抑えめです。データがまだ薄いのでリスクはありますが、初年度産駒から重賞勝ち馬が出た直後で、価格にはまだ反映されていないタイミング。少額で試すには条件が悪くありません。

社台・サンデー・シルクの募集馬(2026年度募集・2025年産)

インディチャンプ産駒の3クラブでの募集は社台0頭・サンデー1頭・シルク3頭です(2026年8月時点)。シルクに3頭というのは、インディチャンプ自身がシルクレーシングの募集馬だったことを思うと、少し感慨深い数字です。

社台サラブレッドクラブ(0頭)

2026年度の社台サラブレッドクラブに、インディチャンプ産駒の設定はありません。

サンデーサラブレッドクラブ(1頭)

募集馬母父生年月日生産牧場予定厩舎募集総額一口価格
ラプソディーアの2025ディープブリランテ2/28生ハシモトファーム東田明士2,800万円70万円

シルクホースクラブ(3頭)

募集No募集馬母父予定厩舎生産牧場一口価格
18レディホークフィールドの25Hawk Wing新規開業予定坂東牧場40,000円
62ウィクトーリアの25ヴィクトワールピサ高野友和ノーザンファーム110,000円
63パーシステントリーの25Smoke Glacken大久保龍志ノーザンファーム100,000円

ウィクトーリアの25の母ウィクトーリアからは、リアルスティール産駒のウィクトルウェルス(2026年 大阪ーハンブルクC)が出ています。こちらもシルクレーシングの所属馬です。

そのほかのクラブ(3頭)

クラブ募集馬母父生産牧場一口価格
グリーンファームサムライドライブの2025シニスターミニスター那須野牧場8万円
グリーンファームリーチングの2025Dansiliノーザンファーム8万円
Bloomingパンズラビリンスの2025メイショウサムソン社台ファーム2.4万円

※募集状況は変動します。最新の情報は各クラブの公式サイトでご確認ください。

出資判断のヒントとまとめ

  • 数字の現在地…累計勝馬率31.7%・EI0.41。ただし走ったのは初年度産駒だけで、2026年単年では勝馬率28.8%・EI0.76まで改善しています
  • 初年度から重賞勝ち馬…タイセイボーグが2026年チューリップ賞(GII)。新種牡馬としては良いスタートです
  • 適性は芝のマイル前後…出走の70%が芝、平均勝ち距離1,542m。父の適性がそのまま出ています
  • 2歳から動ける…ステイゴールド系ですが、晩成型ではありません
  • 価格が動いていない…種付料は5年連続120万円。実績が価格に反映される前の段階です
  • シルクとの縁…本馬自身がシルクレーシングの1口7万円の募集馬。2026年度もシルクに3頭が設定されています
  • 向いている人…少額で、芝のマイル路線を狙える新種牡馬を試したい人。逆に、確度のあるデータを求める人にはまだ材料が足りません

父の産駒傾向を横断で比較したい方は種牡馬考察まとめをご覧ください。

2026年度の募集馬については、サンデーサラブレッドクラブ募集馬一覧シルクホースクラブ募集馬一覧もあわせてどうぞ。

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